2011年9月2日金曜日

AVNET Spartan-6 FPGA LX9 MicroBoardの開発環境をセットアップする

安価なFPGA開発プラットフォーム

FPGA評価ボードと言えば一万円前後の物が簡単に入手できるような贅沢な時代です。
Spartan-6 FPGA LX9 MicroBoardはソフトコアマイクロプロセッサ開発環境を付属して一万円を切る値段です。
実はこの評価ボードとEDKの特別パッケージなんて噂もあったので購入を控えていましたが、限定的なSDKでも良いかということで購入に踏み切ることにしました。


市場に出回るFPGA評価ボードの中ではかなり小さい部類に入ります。

従来の評価ボードにあるような機能がかなり盛り込まれています。
ソフトコアマイクロプロセッサを動作させる事を念頭に置いたDDR SDRAMもあります。

開発環境のセットアップ

開発環境のセットアップはXilinx社のツールに慣れている人であれば戸惑うことはありません。

が、このボードが初めてのXilinxという方は少し戸惑うかもしれません。
何せセットアップのドキュメントが・・・どこにあるの?という感じです。


参考までに幾つかのシーンをピックアップしてポイントを示しておきます。

まず、LX9 MicroBoardには開発ツールのライセンスが付いてきます。
これは「Spartan-6 LX9 MicroBoard Kit - ISE Design Suite: WebPack and SDK Device Locked, Node-Locked License」という名称が付けられています。

パッケージを開けると付いてくる「重要!(IMPORTANT!)」と書かれた養子に書いてあるコードがユーザ固有のライセンスコードです。これは間違っても捨てないように。


付属していたISEのバージョンは12.4でした。


インストールするエディションを選択する画面が出ます。
これは「ISE Design Suite : System Edition」が正解です。


インストールするオプションの選択が促されると思います。
私はとりあえず全部入れておきました。


LX9 MicroBoardにはRJ-45が付いています。
ネットワークを絡めた何かができるはずです。
インストーラもネットワークのあれこれに備えてネットワークパケットキャプチャツールのインストールを促してきます。


この後ライセンスを登録して完了です。
まず、Xilinx社のサイトで自分用のアカウントを取得しておいてください。
これは無償でできます。

ツールのインストールが完了するとライセンスマネージャが起動します。
ライセンスを登録する場合、以下のようにライセンスマネージャ経由でウェブサイトにアクセスすることで簡単に行なえます。


ログインしていない場合、ログイン画面が表示されます。
ログインするとライセンスを入れる画面がブラウザに表示されるはずです。
ここに箱に同梱されていたライセンス番号を入力し、「Redeem Now」を押します。


ノードライセンスの生成画面が表示されます。
ノードロックのハードウェア固有情報は「ディスク」と「ネットワーク」から選択できます。

過去にライセンスを取得した事がある場合、複数のノードが表示されますので、今回のライセンスを使って開発するマシンを選んで下さい。


生成が終わるとライセンスファイルがメールで送られてきます。


これを先ほどのライセンスマネージャで読み込んで完了です。


ライセンスの状態が気になればライセンスマネージャでいつでも確認することができます。

今回のライセンスには「Xilinx Software Development Kit」のライセンスも含まれるようです。
気になる人はこちらも起動して問題ないことを確認しましょう。

まとめ

今回は勢いで購入したLX9 MicroBoardの開発環境セットアップについて触れました。 EDKのシュリンク版っぽいものは、デバイスロックだけが制限かと思っていました。 ですが、実際にインストールしてみると1年の限定ライセンスのように見えますね。 このあたりはどうなんでしょうか? 個人的に期間限定ライセンスには何の魅力も感じないので少し気になります。

ライセンス周りは意外に面倒ですね。
このあたり、私は考えすぎるとやらなくなるので、細かいことを気にせずにザクザクやるようにしています。
今回の記事もかなり適当ですので、参考にする場合にはくれぐれも自己責任でお願いします。
何があっても責任は取れません。

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